top of page

教会のある風景

 毎日暑い日が続いている新上五島町です。暑くて外に出るのが嫌になるのですが、真夏のギラギラ太陽は、上五島の海を1年で最も美しく見せる“演出家”でもあります。この季節にしか見られない景色の中に、さらに教会が溶け込んでいると、絵葉書みたいに部屋に飾っておきたいくらい、なんでもないけど特別な風景で、私は写真を撮らずにはいられません。最近のとっておきの写真を少し紹介します。

 王道ですが、世界遺産候補となっている「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産の1つである頭ヶ島集落の写真。手前にある赤い屋根の頭ヶ島天主堂は、全国的にも珍しい石造りの教会堂で、1919年に約10年の歳月をかけて、目の前に浮かぶロクロ島などから切り出した砂岩を積み上げて建立されました。迫害、復活、継承という歴史が今も紡ぎ続けられている場所です。

 青砂ヶ浦天主堂の近くにある墓地から眺めた風景です。山を切り開き、立派な教会堂を建てた当時の信者の方々の信仰の篤さが静かに伝わってくる場所です。

 最後は、大瀬良の海を遠くから見つめる赤波江教会です。仲知から津和崎に向かうカーブの続く海岸線を車で走っていると、山間に赤い屋根のこの小さな教会がなんども現れては消え、遠くから見守られているような、はたまたかくれんぼをしているような、温かくも幻想的な気持ちになる場所です。ただ海が綺麗なだけじゃなくて、遠くに教会堂がポツンと見えると、あそこには人の暮らしがあって、お祈りをする日常が連綿と続いていて、ビーチの非日常と日常が同居するちょっぴり特別な、それでいてホッと落ち着く気持ちになります。この感覚が私はとても好きなのです。

 教会をちょっと違った角度から撮ったら、またアップします。それにしても、雨が全然降らなくて、畑が心配です。

特集記事
記事一覧
アーカイブ
タグ一覧
まだタグはありません。
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page