神様の島
本当に本当にご無沙汰しています! 地域おこし協力隊の任期終了まであと2ヶ月を切り、新たな門出を迎える準備に奔走しているボンビーウーマンさなえです。ボンビーガールって年でももうないので、ウーマンです。
昨夏からぱったり更新が途絶えてしまったこのブログですが、
「いつになったら更新するの?!」というありがたいお声をいただく機会があり、ようやく新しい1ページをめくることができました。
とても久々なので、何から書こう…
2017年にあったことも、これからのことも、書きたいことが多すぎるのですが、ここは初心に返って上五島のことを少し書こうと思います。
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私が初めてこの島を訪れた時に見た風景を、私は生涯忘れることはないと思います。
2015年6月。梅雨時でしたが雨は降ってなくて、どんよりした曇り空から時折青空がのぞくようなそんな日でした。日が傾き始めたころ、青方の市街地から大曽教会を目指して歩いていたときでした。遠くの方で、ボーっと汽笛を鳴らしながら港を後にする大型客船にっぽん丸を、島民の方々がいつまでも大漁旗を振って見送っていました。ちょうどミサが始まるころで、子どもたちは駆け足で教会に向かい、おじいさんやおばあさんはゆっくりと教会を目指していました。とても穏やかな時間でした。
私がこのブログのタイトルを付けたのは、そんなちょっと神々しいような風景が脳裏から離れなかったからでした。島のいたるところに「祈り」のある島。ここで住みたい、住み続けたいと思いました。
あれから2年半がたちました。
いろんな風景を見て、いろんな人に出会って、いろんな行事に参加して、この島はやっぱり、「神様の島」だと感じました。
分厚い雲間から黄金色の無数の光線が海を照らす風景。
お盆の時に絶えずゆらゆらと花火や線香の煙が上がる賑やかなお墓。
海を見守るように立つ美しい教会群。
外出時に雨が上がったりすると「神様がいてくださったと」と笑うカトリックの方々。
日常の中のふとした瞬間に、ハッとするような光景や言葉に何度も出くわしたのでした。
今日このブログを書こうと思ったのも、仕事の合間に「神様がいる風景」が目に飛び込んできて、ああ幸せだな、この気持ちを書きたいな、と思ったからでした。
このブログを更新していない間に、本当にいろんなことがありました。
また途中で止まったりすることがあるかもしれませんが、書き記しておきたい幾つかの思い出や最近の出来事を記録していこうと思います。
今日は立春だったのに、雪が舞ってまだまだ上五島の冬は長そうです。
花咲く春に向けて、どんなちっぽけでもいいので、私もこの島に小さな花を咲かせられるように頑張りたいと思います。