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生命力

 畑を始めて早半年。梅雨に入り、気温が上がって雨がザブザブ降る季節が来て改めて思うのは、雑草の生命力の大きさです。ここ最近、大雨の日は畑に行けず、晴れの日は大型客船の寄港でバタバタしていて、なかなか畑に行けない日が続いていて、昨日久々に行ったら、苗のないスペースは地面が見えないほど青々とした雑草に覆われていました。

 そんな中、少しずつ実りが増えていて、中でも一番嬉しかったのはカボチャが大きくなっていたこと。カボチャは3本の苗を育てているのですが、どれも茎はぐんぐん伸びるのですが、実ができなくて、できても小さいうちに枯れてしまって、途方に暮れていたのですが、その中でも刈った雑草を置いておくスペースにまで茎を伸ばした荒くれ者の苗が、その雑草の絨毯の上で大きな実を育ててくれていました。

 カボチャと同じようにスイカもなかなか身が大きくならないので、サツマイモの畝にまで伸びてきた苗を少し軌道修正して、雑草のクッションの中に誘導してみました。畑の神様、なんとか1つくらい大きくしてあげてください‼︎  ほんの数日見ない間に、ナスもキュウリも肥大化していて、しかもキュウリなんてトマトの苗の方にまで蔓を伸ばしまくりで、あんなに元気がなかったのに、不思議です。

 うちのキュウリは一度本当に枯れかかって花も全部なくなったのですが、肥料や水を少しだけやり続けながら様子を見ていたら、小さなキュウリを1本付け、今では大きなキュウリを何本もつけるまでに立派に育ちました。なんか、地域おこし協力隊という看板を背負って空回りして、看板がうっとおしくなって鬱屈した日々を送っている自分と少しかぶって、それでもキュウリは今や立派に育っていて、私も頑張らなあかんなと思ったのでした。

 採れたキュウリは、協力隊仲間の王さんにおすそ分けして、残った分は大家さんに頂いた特製味噌に付けていただきました!みずみずしくて味が濃くて、我ながらに素敵なキュウリでした。

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