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三王山の超絶景!

 GWも終盤です。早い。早過ぎる…

 ということで、GWを後悔しないように、今日はずっといつか行きたいなと思っていた上五島で二番目に高い山・三王山(標高439.2m)に夫と二人で出かけました。 

 有川方面から若松方面へと国道384号を南下し、荒川トンネル手前で左手に見える脇道に入っていきます。ここから車で三王山の登山口へ登っていきます。

 この登山口まで行く山道がものすっごくスリリングなのです。道が荒れていて脱輪しそうになるし、崖が崩れていたり、大きな岩が落ちていたり、車一台がやっと通れるだけの細い石橋を渡ったり…。登山口にたどり着くまでに、かなりドキドキしてこの先の登山道はどうなってるんやと不安になりました。

 ようやく駐車場が現れ、しかも乗用車が一台止まっているのを見たときにはホッとしましたが、その安堵感も登山道を進み始めてすぐに吹き飛ぶことになります。

 まず登山道が大量の落ち葉で埋め尽くされていて、足場がおぼつかない。ちょっと気をぬくと滑って転びそうになります。階段や石が敷き詰めてあるところは進みやすいのですが、何もない急な上り坂が何箇所もあって、ふくらはぎにかなりの負荷がかかります。それでも、一歩ずつ歩みを進めていくと、頭上に巨大な岩が出現します。案内板があって「三王宮二之宮」と書かれています。この岩穴からは平安〜江戸時代に奉納された17面の報賽鏡が出土したとのこと。実は三王山は、古くは平安時代、天台宗の開祖・最澄が、遣唐使として唐へ渡る前と帰国後に祈願に訪れ、比叡山延暦寺の山王権現を祀ったと伝えられています。大きな岩に一礼し、さらに先へと進むと、先の方からこちらに向かって山を降りてくる男女四人の姿が見えました。ここまでずっと二人だったので、一気に心強くなりました。すれ違う時に「あともう少しですよ」「頑張ってね」と声をかけていただき、さらに「きっと役に立つはずだから」と杖代わりの木の棒を2本頂きました!

 あと少しという言葉と木の杖を頼りに、黙々と山道を登っていきます。少しずつ太陽の光が多くなって、視界が開けたと思ったら、小さな社が鎮座していました。木々の間からは、眼下の景色がチラッとだけ見えます。まだ頂上ではないようです。社の脇に山道が続いていて、さらに登っていくと、一気に視界が広がって、目の前に展望台が現れました。頂上だ!どんな景色が広がっているんだろうと一気に駆け上がった先に、今までこの島で見たどんな景色よりも素晴らしいリアス式海岸が織りなす壮大なパノラマの景色が広がっていました。遠くは若松大橋が見渡せ、大小の船がゆったりと行き交います。風で海面が波立つと、太陽の日差しがキラキラと反射して、金色に輝いて見えます。こんな美しい景色がまだまだ上五島にはあるんだなと、新しい宝物を見つけたような幸せな気持ちになりました。

(スマホで撮ったパノラマ写真)

 坂が急なだけに下山するのも一苦労でしたが、そういうのも全部含めて素敵なGWの思い出ができました。都会だと、結構な時間とお金をかけてやっと味わえる非日常。上五島では、晴れていればいたるところに絶景が転がっているんだからすごいです。しょっちゅう私の心は躍っています。

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