しまっちんぐといも掘り

畑のことが頭から離れないタケウチ妻の方です。

今週末は、国土交通省が主催する離島と企業をつなぐマッチングイベント「しまっちんぐ」に参加するため、東京・赤坂に行ってきました。

会場は、ヤフーが東京ガーデンテラス紀尾井町にオープンする「LODGE」というハイカラなコワーキングスペース（本格稼働は11月からだそうです）。離島は北海道から鹿児島まで12地域、企業はインフラ系からデザイナー、コンサルティングなど多種多様な約30社が集結しました。

大まかな流れは、まず離島側がビジョンや企画案をプレゼン。離島側は各ブースに移動し、企業側はプレゼン内容を見て一緒に働きたい、力になりたいと思った地域のブースを訪れ、トークを繰り広げて連携できそうかを模索するというもの。私たちチーム新上五島町は、誘客ができていない２０〜３０代の女子たちに振り向いてもらえるようなグルメやお土産、お店を一緒にプロデュースしたい！という趣旨のプレゼンをしてきました。

すべてのプレゼンが終わると、いよいよマッチングをかけた交流会です。誰も来てくれなかったらどうしよう…

不安を抱えながらも席に着くやいなや、「一緒に仕事をしたい！」と同世代のパワフルな女性がブースに駆け込んできてくれました。名刺の肩書きが「つなぐひと」というその人は、とにかく自分の人脈からいろんな提案をしてくださって、話を聞くたびに一緒に活動できそうな島の人たちの顔が浮かんでワクワクして、最後には「あなたの背中を私は押したい」と言ってくださって、魔法にかかったようでした。

他にも魅力的な企業や担当者の方がいっぱいいて、この企業とならこんな展開ができるなとか、こんな層にPRできるなとか、頭をフル回転した充実の数時間でした。

今回いただいた貴重なご縁を、この先もずっとつないでいけるように、そしていつか一緒にプロジェクトを立ち上げられるように、目的とビジョンを明確にして、今度はこちらからアプローチを仕掛けていきたいと思いました。

しかし、アグレッシブな人が多すぎて圧倒された。痛いほど自分の小ささを突きつけられた。それでもこの自分で生きていくしかないし、精一杯笑われても相手にされなくてももがこうと思った。今できることを必死にやろうと思った。

ということで、１本早い船で島に戻り、バタバタして手がつけられていなかった畑にダッシュし、大きくなってきたダイコンやホウレンソウの苗たちに肥料をやり、６月から育ててきたサツマイモを一部分だけ掘り起こして、小さいのが多いけど大きいのもちょこちょこあったので、せっかくやから残りの芋は、芋掘りしてみたい人と一緒にワイワイ掘ろうと思って、11月3日(木・祝)の午前中から「プチ芋掘り大会」を開催することにしました。

とにかく、いろんな人を巻き込んで、可能性を広げていきたい。島を回りながらビジョンを具体的にしていって、少しずつ行動に移していきたい。

そんなことを思いながら、大切に育てたサツマイモを傷つけないように黙々と掘り起こしたのでした。