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稲庭うどんの里に来ました

 五島うどん修行中のサナエです!現在、秋田県湯沢市に来ております。

 10月1〜2日にここ湯沢市で開催される「全国まるごとうどんエキスポ」にエントリーをしている「長崎五島うどん」のスタッフとしてお声をかけていただきました。

 秋田県湯沢市は、日本三大うどんの一つ「稲庭うどん」のふるさとです。湯沢市稲庭地区には、本当にたくさんのうどん工場があります。今日は朝から、老舗業者の1つ「寛文五年堂」の工場を見学してきました。

 稲庭うどんは、五島うどんと同じ「手延べ」製法で作られています。最大の特徴は、紐状になった生地を2本の棒に交互にかけていく「手綯い」と呼ばれる工程(五島うどんでは「かけば」と言います)を全て手作業で行うこと、延ばす前に生地をつぶして平らにすることです。

 五島うどんも、発祥の地と言われる船崎地区では今でもかけばを手作業でする業者さんが残っていますが、多くは機械化されています。「寛文五年堂」では毎日1トンの小麦粉が使われており、手綯いの工程には15人の職員が集まり、鮮やかな手さばきで(船崎のばあちゃんたちも全然負けてない!)2本の棒に生地をかけていました。

 つぶしの工程は最新の機械が使われており、熟成した生地がみるみるうちに平らに延ばされていきます。こちらもうっとりするほどテキパキとした動きで、そら1日で1トンも作るよね。

 工場はいつでも見学できるようにガラス張り。施設はとても新しくて清潔で、何より巨大で、ただただ圧倒されました。そして、使っている道具や粉の扱い方、温度管理など、とても勉強になりました。今後の五島うどん作りに生かしたいと思います‼︎

 お昼ご飯は、稲庭うどんの業者さんの中で最も大きい「佐藤養助商店」が経営する稲庭うどんが食べられるお店「佐藤養助総本店」で、本場稲庭うどんをいただきました。すでにこちらは秋真っ只中で肌寒く、私は温麺をチョイス。うどんは、歯ざわりと喉越しが絶妙。何より、きつね色のおつゆに浮かぶ細麺が美しい。コシはあまりありません。関西人なもので、つゆはあご出汁のようにコクがある方が私は好きです。でも関東の方には好まれるんだろうな。

 総本店では、うどん工場を併設していて、自由に見学が可能。レジの横には、きれはしの麺が並んでいて、自由に持ち帰れるのです。稲庭うどんは五島うどんの2倍くらい長いので、はし麺がたくさんできてしまうんだろうな。ありがたく、お持ち帰りさせていただきました。

 稲庭うどんにどっぷり浸かって、五島うどんのことを考えて、目も舌も脳もうどんでいっぱいで、とても幸せな1日でした。

 いよいよ明日は、「全国まるごとうどんエキスポ」開幕です。ライバルの地で、五島うどんの名を轟かせてまいります。


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