有川の花火大会
有川湾に面するいたるところが特等席。ターミナルの植え込み、岸壁のコンクリートの上、海に面した駐車場の車の中…人でごった返すことなく、ゆったりした空間で、こんなに大きいのは見たことないぞというくらいの大輪の花火や、カラフルな花火の共演を、ただただぼーっと眺めていた。
縁日では日頃からお付き合いのある人たちがみんな汗だくになって屋台を出していて、世間話をしながら買ったポテトや焼きそば、ポップコーンでお腹を満たし、アキラ君と一緒に、空と海をオレンジ色に染める夕焼けのショーを波止場で見つめていた。
上五島には、日常の中のすぐ近くに非日常があるなと、そんなことを思った。