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椿油を搾る体験記

 上五島の特産品「椿油」。島内には約400万本の椿が自生していて、五島列島は伊豆大島に次いで椿油の生産量が多い。島には町振興公社というところが椿油の生産、販売などをほぼ一手に(もちろん独自に椿油を生産、販売している業者さんもいます!)担っており、そこでは事前に連絡・予約をしておけば椿油作り体験ができます。そして先週末、さいたま市から遊びに来てくださった友人と二人で体験してきました!

 椿油は、乾燥させた椿の種1粒からわずか0.3gしか摂れない貴重な油。ちょっとでもたくさんの油を絞るためには、体を使うしかありません。

 事前にスタッフの梁瀬さん(私と同い年、男性)が炒ってくださった種を杵と石臼ですりつぶしていきます。堅い椿の種を割り、中の実をすり潰さないと、油を搾ることはできません。このすりつぶす作業が結構ハード。二人で汗をかきながら、時には梁瀬さんにも手伝ってもらいながら、約30分ほどでやっと全ての種が粉々になりました。

 ここで粉々になった椿の実をせいろに移し、約10分蒸します。ちょっと一休み。

 蒸した椿の実を専用のろ紙に入れ、圧搾機へ。ポンプを押しながら圧力をかけて椿油を搾っていくのですが、このポンプを押すのも重労働なのです。それでも、しぼりたての椿油は鮮やかな黄金色で、べっこう飴みたいでとてもキレイ。負けず嫌い根性をむき出しにしつつも梁瀬さんのパワーを借りながら、なんとか二人で300mlの椿油を搾り切ることができました。匂いもほとんど気になりません。髪の保湿や料理に(商品じゃないので自己責任でですが)使ってみようと思います。

 体験して感じたこと。「椿油を搾るのに必要なものは、体力である」

 修行中のうどんもそうだけど、簡単にできるものなんて何一つない。汗水垂らして、頭を使って、その先にたくさんの方に愛される商品が生まれるのだと思った。

 椿油搾り体験は、材料代と体験料を合わせて2人で3,800円でした。体験料は1,540円(小・中学生820円)に材料代(今回は2人で1kg)がかかります。

問い合わせは、新上五島町振興公社(TEL:0959−55−3219)へ。

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