上五島の不思議な景色①

　大型連休ど真ん中の今日、上五島は暴雨風に見舞われ、窓に叩きつける雨粒の音で目が覚めました。それでもお昼過ぎには太陽が顔を出し、畑の野菜たちも無事、暴風に耐えてくれました。頼もしい！

　熊本地震の影響で、九州地方全体でツアーのキャンセルが相次いでいるようです。上五島でもツアーや宿泊のキャンセルが結構あるとのことですが、それでも普段よりは観光客の数は目に見えて多いです。数ある観光地の中から上五島を選んでくださり、本当に嬉しいです。

　そんな観光客の方々に新上五島町の素敵な景色をたくさん見てもらいたいと思い、今日は上五島で不思議な景色に出会えるスポットをいくつかご紹介します。

①日島曲遺跡古墓群（ヒノシママガリイセキコボグン）　ビックリ度　☆☆☆☆☆

　有川港から車で西へ約１時間、若松島→漁生浦島→有福島を抜けてようやく日島に辿り着くと、目の前に一面の石塔群が広がります。鎌倉から室町、江戸時代にかけて建てられたとされる五輪塔や板碑、積石墓など、さまざまな種類の墓碑や墓石が海に向かって静かに佇んでいます。日島の繁栄を偲ぶ資料として民俗学的にも重要な遺跡とされており、長崎県指定史跡にも指定されています。おそらく島の中で最も摩訶不思議な光景の一つです。

②太田玉石海岸　ビックリ度☆☆☆☆

　約1.2km(公式の数字は不明。私が地図上で測ったところの数字です)にわたって続く玉石の海岸海岸。玉石は小さいものもあるけどほとんどがメロンくらいの大きさで、全部真っ白なのです。それが星の数くらいあって、まるで目の前に広がる青と白の芸術作品を眺めているような気分になります。玉石に吸い込まれるように打ち寄せる波のシュワシュワという心地よい音を聞きながら、目の前に広がる水平線や遠くに浮かぶ相ノ島を眺めていると、孤独感とか無力感と同時に、無限の自然のエネルギーを感じます。きっと朝日もキレイなんだろうな…（朝が苦手なので朝日にお目にかかれない）。

　玉石海岸を突き進んで辿り着く蝙蝠(コウモリ)鼻は、一変して波に浸食された力強い岩の芸術的な景観が広がります。まるでグランドキャニオン？！それくらいスケールの大きな景色に出会えます（グランドキャニオンを見たことないので大げさかもしれませんが、私はめちゃくちゃ感動したのです）