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冬のイルミネーション(北部編)

 新上五島町の冬の風物詩「教会イルミネーション」。毎年信者の皆さんが12月から1月初旬にかけて色とりどりの灯りで教会を彩ります。ハウステンボスや東京の表参道みたいにびっくりするほど華やかではないけれど、心があったまるような、可愛らしいイルミネーション。島の中心部から離れ、高齢化が進む地区の教会さえも、真っ暗な闇を照らすように光を放っています。信仰と愛の深さを感じます。そんな上五島のイルミネーションを探す夜の旅に出ました。

まず向かったのは、クリスマス・イブのミサに参加した青方教会。聖家族像を照らすたくさんの小さな光が、この3人を祝福している天使のようです。

国の重要文化財でもある青砂ヶ浦天主堂。青白い光に照らされるマリア様の顔が美しい。教会から眺める夜の海を照らす漁火もきれい。

ステンドグラスが美しい仲知教会。真っ暗な夜道をひたすら北上。このステンドグラスと星のきらめきが闇夜にぼうっと浮び、心がふるえました。月は雲に隠れて闇は深く、本当に静かな夜。ひとりぼっちだけど、見上げると無数の星たちが一生懸命光っていて、とても心強い気持ちになりました。

最後にたどり着いたのは、米山教会。島の最北の教会。信徒さんの数も減って、高齢化が進んでいるから、きっとイルミネーションはないんじゃないかと思っていたら、米山教会の正面のアーチを飾る灯りが、静かに、淡々と輝いていました。海の方を見ると、雲に隠れた月のわずかな光に小さな島々が照らされていて、月って明るいんだなとしみじみ思ったのでした。

約2時間半のドライブ。そとの空気はとても冷たいはずなのに、心は温かくて、とても清らかでした。

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