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目指せ!週末農家①

 「農家の嫁になる‼︎」

 大学時代から密かに抱えていた夢。大学を卒業して新聞記者になった時点ではほとんど諦めていたけど、農家の方々を取材するたびに、「農家をやってみたい」という気持ちは頭の片隅でどんどん大きくなって、移住という決断を後押しするほどになっていた。自分で食べるものは自分で作りたい。採れたての美味しい野菜を食べたい。その術を身に付けたい。

 8月に新上五島町に地域おこし協力隊として移住してきたときから、ずっと「畑をやりたい!」といろんな人に言い続けていたけど、だた言うだけではダメだった。うーん、違うな。言うことも大事。だけどもっと大事なのは、動くことだった。私が動き出すことができたのは本当に偶然の出会いで、町内で発行されている「みJOY」という雑誌のお手伝いをすることになり、取材で訪れた喫茶店にたまたま入ってきたおっちゃんと話し込んで、「畑やってみたいんですよね」ってポロって言ったら、おっちゃんから「本気でやりたいと思ったら動かな。町の農林課に行ったら土地なんていくらでも紹介してくれると」って、お前しっかりしろよって感じで言われた。

 この言葉はけっこう響いて、確かに私は「貸してあげよう」って言ってくれる人を待ってたなと思って、ものすごく反省して、次の平日休みの日にさっそく町の農林課のある長崎県五島振興局青方庁舎を訪れた。そしたら町の農業委員会の職員さんから「今はネットで農地を探せるので、借りたい土地が見つかったらまた言いに来て」と言われて振り出しに戻りそうになったけど、そこで諦めず「今住んでる七目地区でまずはやってみたい」となんとか食らいつくと、七目地区の農業委員さんの家を紹介してくれて、午後にでも訪ねてみたらということに。少しは収穫あった!と思って帰ろうとしたら、なんとその農業委員さんがちょうど野生のシカを捕獲して庁舎に来たところだった。ちょっと怖そうだけど、言うしかない!

 「私に農業を教えてください!」

 頭を上げると、その農業委員さんは「若い人が農業をやるなんていいじゃない。よかよ」と満面の笑みを浮かべていた。これが私の師匠、石田さんとの出会い。週末農家への大きな大きな一歩だった。

 写真は、畑をやりたい!と思って島で購入した中古の軽ワゴン「エブリィ」。約2万8000キロしか走ってなくて、お値段は車検込みで52万円!めっちゃ荷物載るし、乗り心地も良い。いつか野菜でいっぱいになりますように…。

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